今日も基本、反省会

アラサー独身の少しオタク気味の日々のことを、日記代わりに。

ギリギリ入稿でもなんとかオシャレっぽい同人誌にする〜タイトル編

(長いです。同人誌のタイトル、短い時間でどうやって考えるか、の私なりのひねり出し方をまとめました)

 

さて、私はものを言いたいオタクなので、同人誌を書いている。小説の。二次創作の。どういうジャンル、というのは瑣末な問題で、とにかく俺が考えた最強かつ素敵な男の子同士の素敵な恋愛を認め、印刷し、心の広い同士の方に読んでいただいています。

 

この文章を読んでいる方で、同人誌を知らない、という人はあまりいないかもしれない。(いたらごめんなさい)ただ、描いたこと(書いたこと)はない人は結構多いかもしれないので、ぜひご注意いただきたいのが同人を書く人種にはふた通りいます、ということ。

それは、

 

締め切りを余裕で守る人種か、締め切りギリギリで入稿する人種、です。

(異論は認める)

 

 

もちろんこの中にも色々なタイプがいて、余裕どころか毎回早割特殊印刷盛り盛りの方から、ギリギリどころか割増入稿当たり前それどころか締め切りを過ぎ、印刷会社の方に頭を下げ猶予をいただきなんとか入稿する大馬鹿野郎もいます。私です。

(本当に反省してるのよ・・・)

 

で、私は小説なので漫画の方とはちょっと違うと思うのですが、中身はね、なんとかなるんですよ。明けない夜はない。だいたい分速80文字(なんだこの単位)くらい書けば、1時間後にはなんと4800文字!!と、いうことはほら24時間描き続ければ・・・毎回こんな皮算用ばっかりしてるから遅れるんだな。ともかくキーボードを叩きつければ「何かしら」は印刷された中身が出来上がります。もちろん超、超、極論だけども!最低な話です!!愛はあるんです、ただ、圧倒的に計画性がないだけで!!

 

でもね、最後の最後に立ちはだかるのが、「タイトル」と「表紙」なんですな。なんとか書いた。とにかく二人がくっついた。オーケー、じゃあ、このお話はなんというタイトルにしようかしらん。

 

 

この時点で、もう、締め切り(割増入稿)2時間前。

 

いや、この時点で表紙もできとらんのかい、というツッコミは、やめてくだされ・・・。自分が一番わかってる。この瞬間脳内を駆け巡るのは、突発で女友達の飲んでしまったあの夜、ツイッターでなんとなく見つけた漫画が面白くてずーっと読んでしまった夜。原稿やるぞ!と思ったカフェで結局ファッション誌見ながらケーキ食べて終わったあの土曜日。あの日あの時あの場所で原稿を書いていたら出会わなかったんだ割増入稿・・・でも、今、私には時間がない!!!これが、事実!!

 

というわけで、とにかく、とにかくタイトルである。(もちろんタイトルを決めてから書き出す方も多いと思うので、そういった方はこの悩みは無縁だと思う)どうせだったら二人の愛を飾るにふさわしい、「オシャンな」タイトルにしたい!バッカヤローなんでもいいから入稿しろ!!というヤジ(と印刷会社さんの呪詛)を聞き流しつつ、毎回必死で考える。でも焦ってると、いいのが出てこないんだなあ。とりあえず付けるとなんかダサいというか、どこかで聞いたようなというか、なんかベッタベッタなものになっちゃう。

 

それにね、タイトルって大事だと思うんです。有名な作品って、やっぱりタイトル覚えやすい。推理小説とかも結構カッコよくなってきて、(講談社文庫のミステリ関係の表紙はダサいけど。お前のことだ、有栖川火村シリーズ!!※個人意見)覚えやすいもの増えてますね。

どれも微妙に古いけど「容疑者Xの献身」「Nのために」「暗いところで待ち合わせ」とか結構好き。いっぱいある。〜殺人事件みたいなのもレトロでグッときますけども。

 

そのほか、ミステリじゃなかったら、もうそれこそ覚えやすいのいっぱいですよ。で、私が思ったのは素敵なタイトルの大きな特徴は

 

「どんな話か、いまいち想像がつかないこと」

 

だと思うんです。だって、ピアノコンクールを描いた作品が「蜜蜂と遠雷」ですよ?え??養蜂場で育った純朴な少女と都会でヤクの取引に巻き込まれ命からがら養蜂場に逃げ込んできたチンピラ青年の交流と愛を描いた青春ロマンスじゃないの??!

ってなりませんでした??(ならんか)

 

タイトルと、帯の組みあわせってすばらしいもので、

帯に書かれた簡単なあらすじとタイトルの妙な「ずれ」が読者を引きつけるんですよね・・・。これは、同人でも例えばイベント前に目を皿のようにして、舐めるように読むPixsivの「サンプル」にはキャプションと本文の一部が乗る。

これと、タイトルに若干の「ギャップ」があると、おや??と思ってもらいやすい気がします。

 

しかし、焦ってると本当にそんなこと考えられなくて

「桜の下で君にプロポーズ」とか「カツキユウリくんがビクトルに素敵なお誕生日プレゼントもらってそれを感じたモブがしんみりする話」みたいなタイトルになっちゃうんですよ!いや、それでも読みたいけど。普通に!

(※ただし、イラストの表紙や漫画だと逆に、タイトルがある程度内容を予測しやすいものだとものすごく映えるんですよね。多分それは表紙に内容をしっかり予測させてくれるエッセンスが散りばめられてるからだと思います。ああー、切ないすれ違い系なのね!とか、ああ、ラブラブコメディ系ね!!でも、それだけなのかしら????!みたいな。安心感とワクワク感で、500円玉があっという間になくなる。)

 

 

凝った表紙は難しい

でも、ぜひ記憶に残して興味を持って欲しい。

そんな限られた時間で、タイトルを考える時、私が気をつけていることいくつかご紹介します。

 

1、登場人物のうち、「誰」の感情に焦点を当てるか

まずはこれ。カプものだったら、最低限2人以上の主要登場人物が出てくるかと思います。その「誰」の感情に焦点を当てたタイトルか、を決めます。「誰視点」でタイトルをつけるか。当たり前なんですが、これ意外と焦ってる時忘れがち。まずがっちり決めた方がいいです。(もちろん神視点でもいいです)

 

2、物語に出てくるアイテムワードを書き出しておく

 これは推敲の際にやっとくと便利なんですが、自分が書いた作品の中に出てくるエッセンスを書き出します。例えば、二人が初めて同棲した夜にいったのがコンビニだったら「コンビニ」。そこで買ったのが「バニラアイス」だったらそれも。「甘い」とどちらかが呟いたならそれも!!同棲を2年した後解消し、故郷に帰ってしまった受けを、攻めが追いかけるなら「二年」という・・・・(際限がない。1本書けそう)無尽蔵に抜き出すといけないので、「もの」「感情」「風景・情景」「動詞」を数点づつ、を意識しましょう。短編は全体から抜き出してもいいけど長編だとどえらいことになります。ので、長編の場合は、自分的に「ここ!」と思うワンシーンや章からピックアップを。

 

3、メインテーマを具体的に表すキーワードは入れない

 さて、さっきキーワードを抜き出しましたが、実際使うとき注意したいのがこれ。例えば推しのお誕生日を寿ぐ小説には「誕生日」「ケーキ」「お祝い」「生まれて」などのワードを入れない。入れた上での素敵なタイトルはいっぱいあるんですが

(それはもうたくさん!)これを入れてしまうと選択肢が増えすぎて、混乱しがち。なので、あえて省き(封じ)選択肢を狭める方がいいです。(時間がある時は思いっきりキーワード入れまくりのタイトルを考えます)

 

 

4、短歌を参考(意識)にする

いきなりなんだ、と思うかもですが短歌を作る気持ちで作ると、タイトルがちょっとかっこよくなる。(気がします)最近ツイッターで見て、「ああ」とくずれおちた短歌があって

 

ほんとうにあたしでいいの?ずぼらだし、傘もこんなにたくさんあるし

(岡本真帆様作品)

ツイッター:まほぴ様 @mhpokmt)

 

いや、これ。素晴らしいね・・・情景が思い浮かびますよね。家に来たと思ったら突然のプロポーズ。もう動揺してテンパって、いうに事欠き玄関にある何本もあるビニール傘をさして、私ズボラだし、ほらみて。この前もまた傘買っちゃって、ね、いいの?と言いながらでももうすでに「イエス」の気持ちがこもった涙を浮かべる女性の姿が!もうさ、これで小説1本かけるよね??ね??最高では??天才では??日本女性の豊かな感性と文才万歳、紫式部清少納言ありがとう!!!!!!ハレルヤ!!!!!!

はあ。この短歌の中の二人、この可愛らしい女性に幸あれ。

 

はあ。息切れしそうになった。いや、でも、これだけでタイトルになりますよ。3の法則から外れようと思ったら「(ズボラだし)傘もこんなにたくさんあるし」の部分だけにしてもいいのではないかと!(勝手にすみません、あくまで例です)私でいいの?の部分でプロポーズを予測させちゃいますからね。

 

というわけで、短歌を意識します。もちろん、いきなり短歌?というのも難しいので、2で選んだキーワードをとにかく繋いで短歌っぽく(57577)にしてみる。それだけでなんか、ぽん、と浮かびやすくなります。長くなりすぎるので、あとはこれを「内容を予測させないように、短く」削る。これでグッとかっこよくなる気が。

後、もちろん短歌に触れとくといいかなあ、と思います。私も全く興味がなかった(無教養で申し訳ない)のですが、見ているうちに、グッとくるものが多いなあと、余白と文才のミラクルコラボレーションだなあ、と思いまして。最近少しずつ短歌集を買うようになりました。有名どころをぱらぱら、と見るといいトレーニングになる気がします。現代の女性のものがオススメ。とっつきやすい。

 

こんなやつ。超有名どころ。

俵万智「サラダ記念日」

http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309024882/

 

私が好きなやつ。

加藤千恵「ハッピー☆アイスクリーム」

https://www.amazon.co.jp/dp/B00CRCKJVO/ref=dp-kindle-redirect?_encoding=UTF8&btkr=1

 

みずみずしい。ただただみずみずしい。短編小説も収録されててこれもまたよい。

 

山川彌千枝 「薔薇は生きてる」

https://www.amazon.co.jp/薔薇は生きてる-山川-彌千枝/dp/4434114778

 

永遠の名作。乙女心補給に読むべし。

 

 

後は書店の短歌集コーナーとかどうでしょうか?カバンに忍ばせてちらちら、と読むといいリラックスになるし「うまいこというねえ!」という感動がいっぱいです。

 

5、ユーミンは神。言い換えの魔法

なんじゃそら、ですね。でもこれは大事(だと思う)。ソース不明なうろ覚えなのですが、「ユーミンの歌詞は”言い換え”が素晴らしい」んだそうです。(ユーミンの歌、おしゃれで素敵ですね。若い子も聞いてみてね!)多分、3の法則にかかるんだと思うんですが「言い換え」ることで、イメージを限定しすぎない「余白」が生まれて、想像力を掻き立ててくれるのかなと。

例えば、「ショートケーキ」という単語をそのまま使うのではなくあえて「スポンジ、クリーム、いちご」と分けてしまうとか、もっと極論「甘くて柔らかい」とか。やりすぎると意味不明になってしまうのですが、あくまで一部「言い換え」ができるといいかと思います。日本語の部分を英語にする、とかでもいいかもしれません(やりすぎるとルー大柴化するので注意です)

 

さて、ざっとこんなところです。ただ、正直タイトルの案が全く、全く持ってまっさら状態って方はあまりいないと思います。なんとなーく、作中にキーワード的なものもあるし(二人を繋ぐものとか、出来事を象徴する場所だとか、ね)切ない感じ出したいし、都会を舞台にしたから「アーバン」な雰囲気出したいし、と「材料」と「イメージ」はあるんだと思うんです。なんなら「だいたいの形」はできてる。だって自分で書いたのだから!ただ、もうひと押しでまとまらない。

 

なので基本的には

○小説書き始め

1を意識しつつ、2を進める。書きながら2を意識してキーワードを拾っていく(もしくは作品の中に混ぜ込んで行く)。わざわざメモ帳に書き出さなくとも、意識するだけでも効果あります。

 

○書き終わり、タイトル考え始め

さて、情熱の限りをぶつけたあとはまずコーヒーでも入れて作中のキーワードを整理します。(私はこのときなんとなく紙に書き出したりもします)ここで3を意識し、直接的なキーワードは外します。スーパーダイレクトなものだけね。で順番前後しちゃいますが同時に5を意識。ちょっと内容が予測できそうなキーワードの言い換えを考えてみて、いいのが浮かべばタイトルに入れ込む候補にします。

 

○タイトル決定

最後に4を意識しつつ、単語を並べてタイトルを作ります。個人的に短くかっこいいのをつけたいところですが、私の今紹介したやり方だと、長めになりがちな気が・・・

短いのが思いつくときって、もうなんかバシッと一瞬で決まる気がする。そういう時はもう、ただただ神に感謝するのみ。

 

 

ちなみに上記の考え方でつけたタイトルを恥ずかしいながら紹介。

「24時クロコダイルが甘くて苦い」

 

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=7549881

 

ユーリ!!!on iceの二次創作小説です。主人公の勝生勇利が男子フィギュアスケーターで、ロシア人の伝説的選手ヴィクトル・二キフォロフをコーチに迎え、シーズンで奇跡的な成長を遂げていく。というアニメ。(ネタバレになってるかな?ぜひみて欲しい。今度、レビューとか書いてみたい)

 

で、上記の作品は主人公のお誕生日記念にUPしたもの(そういう文化があるんですよ)。視点はオリジナルで創作した、主人公のファンの女性たち視点でした。

 

お話は単純に書いてしまうと、主人公の誕生日を勝手に祝っていたファンの女性たちが、彼のSNSをのぞいて誰かからお誕生日プレゼントをもらったらしいと知り・・・という短い話です。

 

なので誕生日、のお話であることはぱっと見わからず、でも、読んだ後にああ、なあるほどと思ってもらうべく「24時」というキーワードを選びます。

その後に続く「クロコダイル」は、プレゼントとして登場する時計のこと。クロコダイルを使った高級時計が出てくるので、時計、ではなく「クロコダイル」に言い換え。初見ではなんでワニ?となりますが、読んでもらうとああ、時計のことか。とわかってもらえます。(といいな!!)

最後の甘くて苦いはぶっちゃけ「えー!!!なんか切ないけど勇利くんこれからも超絶推す!!!」の気持ちを言い換えただけです!!!でこれを並べて、タイトルにしました。(他にも候補キーワードはあったのでつけたり外したりしつつ・・・)

 

こんな感じです。いや、このタイトル全然おしゃれじゃない!という批判はもちろん受け入れます・・・あくまで当社比ということで何卒・・・!

 

ほんの少しでも役立ったら嬉しいです。

タイトルを褒めていただけることがたまにあって嬉しくなって書いてしまいました。

質問などもしあったらツイッターの方でもここでも、ぜひ。

(全てをなぞることは稀で、1〜5のうちのどれかを行き詰まった時に試す、という感じです)

 

最近同人イベントがなくて悲しい。

学生でも、社会人でも、妻でも、母でも、女でもなんでもない「私」として表現できる場、守っていきたいもんです。この場を借りて、同人の世界を通して仲良くなってくれたチャーミングなお友達みんなありがとう。

 

 

で、後ほど、めちゃ簡単ですが表紙編も書けたらな。

あ、あとメイク体験編の後編もアップします。書いただけで放置していたんです。すいません・・・

 

 

 

 

アイプチはしたくないし、髪も染めたくない。「アテクシ個性」を捨てきれず何一つ変えたくないけど変わりたいアラサー(しかもオタク)を資生堂が救ってくれた① 

美は科学、美は製図であるな、と最近思っています。

思ってるだけだけど。

 

今日は2万円の資生堂のメイクレッスンに言った悲喜こもごもを書こうと思います。

 

※こっから前置き死ぬほど長いよ。でも、共感してもらえると思うんだ、とりあえず何のポリシーもなく、ただなんとなく買った化粧品をぬってる女子には!いや、大学デビューでへんなコンプレックスをおった女子も。

 

人生で初めてお化粧をしたのは、たぶん大学に入学した18歳くらいだったと思う。いや、ほらそれまでは異性の目がない楽園(女子高)にいたからそんなこと気にしたこともなかったんですよ。クラスにいたギャル達は学校についてから「気合入れるため」とかいいつつ髪を巻いたり化粧したりしてましたが、異性を意識しない「自己表現」のギャルメイクはもはや芸術行為で(見た目も意識も)到底参考になるものじゃなかった・・・。

 

えびちゃんフィーバーの犠牲者

 

 思い返せば私が始めてお化粧の参考にしたのは、本屋で買った「初めてのメイク」的な本と、後は新大学生向けの「CanCan」とかだった。当時は5歳くらい年上だけどえびちゃん全盛期。ひえー。今と服のテイストぜんっぜん違うだろが!恐ろしい。サマンサタバサが爆発的に流行りだしてさ。新入生大学生の女子はみんなサマンサタバサのバッグ持ってましたね。ど派手なピンクの。(同世代の人共感してくれる?)あー今唐突に思い出したけどパフスリーブのGジャンとか流行ってましたよね。だっせええええ。

 

でね、この頃から(いやもっと前からだと思うけど)とにかくメイクは「目をでかく!!」主義だったんですよ。ぱっちり二重!!!!まつげばさばさ!!!!目の幅一体何センチ?!みたいな。お人形、がイメージですかね。浜崎あゆみとかも、怖いくらい目大きいからさ、そういう世代だったから。

 

あ、私の目?えっとね雪山で登山家が恐れるクレパスって分かります?うっすらと空いた切れ目ね。あれです。あれ。↓

 

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よく見るとうっすら開いている私の一重

 わけわからん比喩で恐縮ですが要するにものすごく厚ぼったい小さい一重なわけです。圧倒的に面積が狭い。顔に対する面積が。主張が、少ない。

あれれれーこのお顔なんか足りないよ??レベル。うるっせええわ。

 なのでね、えびちゃんのメイクは参考にならんわけです。だって二重幅が!!ないから!!!いや、「二重幅に濃いアイシャドウを~」てどこだよ。どの幅??え、それ塗らないと目が大きくならないの??いや、まってそもそもこれ、目のサイズありきの化粧ですよね。あとね、私、髪の毛染めたくないんですわ。黒がいい。でもえびちゃんは栗色の髪を綺麗にくるくるに巻いているのね。これじゃないと、このファッション似合わないよね。

 

 サマンサタバサのバッグにパフスリーブの半そでGジャン、白のコットンワンピース(すそがレース)に華奢なパンプスか、ミュール。綺麗に巻いた栗色の髪あとはティファニーのオープンハートなんかつけてれば、えびちゃん風、甘めコンサバOLスタイルの完成!

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これがあの頃の王道だった。えびちゃんは可愛いと思います。

 

 いやね、当時ホントこの傾向の服装の女の子が10人中6人くらいいたんじゃないだろうか(ね、同世代のオーディエンス!)。それだけえびちゃんがすごかったんだけどね!今はSNSとかスマホアプリとかで同世代のいろんなタイプのおしゃれな子が参考に出来るから、これだけ1つのスタイルに引っ張られることはないと思う(すごくいいこと!)。でも当時は、「えびちゃんバランス」から外れている女子は、何とかいろんなところをいじくり倒して必死だったんです。

(みんな一重の子は息を吸うようにアイプチしてツケまつげしてた)

 

 で、私はどうしたかっていうと。

 

なげた。完全に、投げた。

 

だってさ、もうあまりにもちがうんだよ、私とえびちゃんは。

目も顔も鼻も口も!髪の色も違うし、(スタイルは言わずもがな)、雰囲気もなにもかも!私を構成するすべてがえびちゃんとは違う!じゃあどうすりゃいーのよ。全身整形か。

 ここで迷える微妙に「アテクシの個性を大事にしたい女子」が陥りやすいのはビレッジバンガードサブカル女子か、ロリータ系かV系か(後者2つは別のポリシーというか、文化の世界があるけどね)とにかく、まったく違うスタイリングに逃げる、という道。私は結局その勇気すらなく、なんとなく「ノンノ」とかをちら見しつつ、その場その場で流行った無難な服を買って終わりました。今では見向きもしない淡いパステルピンクのショート丈のダウンや、クレージュツイードワンピース、黒のロングブーツを買ってしまったのは、時流の女子への憧れがあったんであろう・・・。

(当時の写真は見たくもない)

 

 で、現在31歳ですが。結論から言うとファッションはなかなか、自分の満足のいくものを着るようになりました。まずね、お金が出来たからね。本当に欲しいものが買えるようになったのよ。あとは雑誌。自分の本当に好きなスタイルの雑誌を参考にするようになった。もちろんSNSもアプリも見てる。いやーみんなおしゃれさんだね。まねします。

(わき道にそれるけど、最近でも生き残っている雑誌は、テイストは決まっているけど、いろんなスタイルのモデルさんも出してるような気がする。髪型肌の色、目の形、いろんなモデルさんやスタイルを提案できる雑誌しか今後は生き残れないよなあ)

 

化粧が怖い

 

 で、いろんな余裕が出来てきた最近になって、再度未練が生まれたのが。

化粧、です。

 

 えびちゃんの呪いにかかって以来、もう私は化粧が怖い。

 「でか目」「華やか」「キラキラ」でなければ化粧にあらず、綺麗であらず、という呪いです。

 どこに何を塗っても対して変わらない、むしろケバくなるだけの顔。30も過ぎて綺麗なお化粧も出来ない自分が情けなくなる瞬間もある…。かといって、最近流行りの美容系Youtuberもまったく参考にならん。だってあれもはや改造だな?!そりゃあ、変わるだろうけどさ…あれも、彼女達が自分の顔をキャンバスに何年もかけて編み出したメソッドでしょ?私のこのクレパス雪原に合うのか…。かといって、じゃあ、いまさらあの努力が出来るかっていったら無理、無理だ。一体いくら化粧品に投資せないかんのじゃ。スキンケア用品から考えたらうん十万円はくだらないよね。あれだけ山の様にでている化粧品の中から自分に合う質感、色を探しだすなんてそれこそ藁の山から針1本を探すようなもの。

 というわけで唯々諾々何年も同じファンデーションを使い、ツイッターで見かけた話題のプチプラコスメをドラッグストアで買い、試しては良いのか悪いのかも分からず投げ出しておりました。(あれ、もううん十万かかってる??)

 

 あーもうやだな、化粧怖いなあ(稲川淳二風)。綺麗にならないし。でも気に入った服着るときはそれなりに綺麗にしたいしな。イベントとかでフォロワーさんに会うときとか…(薄い本のイベントね)。数少ない写真を残したい瞬間が、イベントのアフターだから…。推しの話をしている俺達、輝いてるぜ…。

 

 と思ったときに出会ったのが今回試した資生堂の「パーソナルビューティーレッスン」だったのである。(長い)(ちなみに資生堂からは一銭ももらっていない)

 

プロに2時間みっちり教えてもらえる

 

 これレッスンとやらがね、具体的に言うと「資生堂の美容のプロが2時間(コースによっては90分)個室でみっちり貴方の顔に合うお化粧をお教えします」というやつ。これ、これよ私が求めていたのは!仕事帰りの顔も精神もぼろぼろ、人でごった返す化粧品カウンターで早口のBAさんにばたばたと塗ってもらい進められたやつを「ああもうこれでいいや!」と買うだけじゃ参考にならんのである。あとね、何より私の琴線に触れたのが、このレッスンのミソでもある「ゴールデンバランス」の測定。一番均整の取れた顔の「ゴールデンバランス」と自身の顔を特殊な計測メソッドで図ってもらい、どこがどうずれているか、そのズレをどうメイクで埋めていくか、あと、どこが綺麗なバランスの配置になっているか、そこをさらにどうやって美しく見せるか、を教えてくれるんですよ。(一銭ももらってません)

 

もうね、知った瞬間には検索してました。

これね↓

https://thestore.shiseido.co.jp/personal/

 

 

 コースは数種類あるんですが、どうせなら一番高いやつをやってみようとおもいました。お値段2万円の「ゴールデンバランス&パーソナルカラーメイクアップレッスン(2時間)」

 

“専門機器で顔全体のバランスを分析するとともに、プロの目で似合うカラーを分析して、さらに魅力をアップするためのフルメイクをレッスンします。美の黄金比「ゴールデンバランス」に基づき、美人度を上げるメイクのポイントを身につけながら、ご自身をより魅力的に演出する色がわかるレッスンです。顔のバランスと色、2つのアプローチでご自分の「似合う」を見つけたいかたにおすすめです。(公式サイトより)”

 

 

 だってさ。このパーソナルカラーとやらにもすごい興味あったんです。リップとかも死ぬほど色でてるけど結局どれがにあってるかなんて分からず適当だったからね。服選びにも使えるし、専門の人に見てもらうのが一番。自分に似合う色、とか教えてもらえるなんて微妙に承認欲求も満たされますよね。なんとなく。

 

 で、予約なんですがこれが難しい。まず、やってるのが銀座にある資生堂「The store」の4階、のみ!なめんなよ、狭き門すぎる。しかも個室でのワンツーワンだからか本当に1時間帯に2、3件しか入らない模様。ふざけとんのかと。

 

 

で、予約を取るのは以下の2通り。

①会員登録をし、情報更新時間、朝の11時になった瞬間にサイトを開いて1ヵ月後の日取りを予約する。

 (予約開始が1ヶ月前からなんです)

②毎日サイトをしつこく監視し、△印がでた日程を見つけたら即効電話して押さえてもらう。

 

 私?執念深いオタクは後者で予約をとったぞ☆

 いや、たまたまね、たまたまサイトを見てたらぴこん、と△マークが出たからさ。電話したらね、取れたのよ。△は少しだけ空きがある状態だから電話で問い合わせてね!マークだから、ね。うん。

 

 ちなみに取れたのは金曜日のお昼だったので会社は仮病で休みました。

 

②につづく。長い。すいません。でもコンプレックスと淡い黒歴史を吐き出したかった。

¡Tengo que ir a la Sagrada Familia !大劇走「サグラダファミリア」狂想曲(お手軽聖地1)

サグラダファミリア(アシャンプラ地区)

 スペイン生まれの天才建築家、アントニオ・ガウディが生涯をかけて設計・建築した「教会」。1909年から建設が始まっているが未だ完成せず。戦争、内戦を乗り越え、ずっとずっと建設中。しかし、2026年になんと、完成予定との事。ユーリ!!!作中ではピチット君と師弟がそれぞれ記念撮影をしている。

入場料

内部見学のみ(Basic Ticket)15ユーロ

塔見学と内部見学( Top Views)29ユーロ

 ※ 日本語オーディオガイドは基本でついてきます。このほか様々なチケットあり。 

行き方

・地下鉄のL2(紫の線)もしくはL5(青の線)の「Sagurada Familia」駅

・観光周遊バス停留所目の前にあり

・タクシーでカタルーニャ広場(街の中心)からだいたい20分弱

見学所要時間:約2時間

 

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 生誕のファサード

(正面の写真は入場しなくともとることは出来ます。ピチット君が撮ったアングルは十分です)

 

 10話冒頭、ピチット君が寝こけている勇利を待っていられず飛び出し写真を撮るのが、この「サグラダファミリア」の正面です。そもそもこの巨大な建物は何?ですが簡単に言いますと「教会」です。スペインが生んだ天才建築家ガウディ(この人これから死ぬほど出て来ます)が生涯をかけて設計・建築を進めた建物でなんと1909年(!)から「今に至るまで」工事が続いています。完成は2026年の予定。予定ですが、まあスペインですからいつの間にか延びるかもしれません。話半分に聞いときましょう。オタクは待つの、得意ですから。

 

 サグラダファミリアは「生誕のファサード(Facada del Naixement)」と「受難のファサード(Facada del Passio)」、2面に分かれており、ピチット君が写真を撮ったのはおそらく正面の「生誕のファサード側です。

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インスタの神はちゃんと生誕のファサード側でパチリ

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ヴィクトルと勇利も生誕のファサード側で写真を撮ってます



 こちらは唯一ガウディ存命中に出来た部分なので年季も入っており、装飾も非常に細かいため、より有名なんですね。

 

 名前の通り、「生誕のファサード」とは、イエス・キリストが生まれたその時の様子を様々な象徴・モチーフとともに飾り立てた面。オーディオガイドが長々長々と説明してくれますが、全く理解できません。それほど、凄まじい数のモチーフに彩られています。

 

 そして反対側は、これまたその名の通り、イエスが処刑されるシーンの悲しみを直線の、荒削りの印象溢れる彫刻で飾ります。苦しみ、悲しみ、イエスがなくなった瞬間の喪失感を表しており、じっと見ているのが悲しくなるほどの痛みに満ちています。

 

異教徒ですら、一瞬息が止まるようです。

 

 両面とも、見た目の奇抜さもさることながら、中の個性的かつ壮麗、複雑怪奇な…ともかくとんでもないインパクトをもった巨大建築物。バルセロナにきたからには「絶対に」体験してもらいたいです。正直聖地であるかどうかは関係ないです。

 

絶対、絶対行くべし。

 

月日の流れを理解していないのは己のみである

 

 さて、私が最後にサグラダファミリアを訪れたのは7年前のこと。午前中30分程度チケット入手に並び、母と伯母について中にはいりました。正面から見てもわかる焼きもろこし

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この写真いるか?焼きもろこし

のような奇怪な塔の上にも上り、きれいに整備されたバルセロナの街を眺め感動。ぜひ、あの絶景を今回ともに巡礼している友人2人にも見てもらいたいなあ、とバルセロナに着いた初日ほんわり思っていると、ある事実に行き当たります。

 

サグラダファミリアの入場チケットは予約制』

 

 えーうそー、やっだー、だってこの前は普通にならんでかえたじゃーん。とは言うもののこの前とは7年前。7年あれば生まれたての赤ちゃんが小学校に上がります。変化のない時間をただ無為に過ごすアラサーは気がつかなかった。7年もあればスペインだって変わるということを。ほとんど変わらないのは

 

己の意識のみだということを!!

 

 そもそもこの情報は着いた1日目、早速ホテル近くのレストランで遅い昼食をとっていた際に話しかけてくれた日本人のご婦人からもたらされたものでした。

 

サグラダファミリアってチケット予約しないと見学厳しいらしいわね?私もネットであわてて予約したの」

 

 意気揚々と口に運んでいたサングリアの味が一瞬わからなくなる衝撃。まさかここまで来て中にはいれないなんてことは…あわててネットを確認すると。

 

 12日から15日夕方まで予約チケット完売。

 

 つまり私たちの滞在期間中はだめーってことです。しばらく呆けたように画面を見ていましたが諦めきれず丹念に見て回ると、どうやら内部に入るだけのチケット(Basic Ticket:15ユーロ)ならまだ余裕がありました。ただ、内部見学と塔上部に上がる見学がセットになったもの(Top Views:29ユーロ)は見事に完売。7年の年月はスペインを厳格にしていました。

 

 うーんしかし、ここで引き下がるわけには…

 

 スペイン語チョットデキル、チョットスペインシッテル、とふんぞり返っていたのにこんなあほらしいミスで2人にサグラダファミリアを見せられないなんて…悔しい。あまりにも悔しい。2人とも「でも中に入れるなら、ひとまず良かった」と喜んでくれたのですが、やっぱりせっかくなら上に上がりたい。だめだといわれたら余計登りたい!馬鹿と煙は高いところへ登る、なんて言葉もあるらしいですが知らん。こんなところでまで「ご用意されませんでした」なんて許せない。

 ひとまず他の聖地をめぐりつつ、キャンセルが出るのを待ってみたのですが出る気配はなし。そこで、最終手段に出ることにしました。

 

 当日券に、かける!!

 

 そう、さすがサグラダファミリア、教会なだけあって慈悲深い(違うか)。ネット予約なんてものを知らなかった子羊たちのために、ちゃんと当日券もあるのです。

 しかし、やはりこの当日チケットも激戦で9時にチケットブースが開いてから1時間以内には塔に上がるチケットは売り切れてしまうそう。(内部に入るだけのチケットも、当日券まで売り切れてしまえば、もうなす術なし。追い返されます。)そこで、次の日早朝にあのヴィクトルが指輪をかざした海岸に行き、写真を存分にとってからその足でサグラダファミリアを目指すことにしました。

 ところが!この指輪海岸(たった今勝手に命名しました)、なかなか特定が難しく、サグラダファミリア前に着いたのは9時半前。(このときは地下鉄を乗りつぎました。)正面からは次々にネット予約で手に入れたチケットを手に、観光客が入っていきます。まずい。そこからはともかく短い手足を精一杯動かし、正面(生誕のファサード)からぐるっと反対側(受難のファサード)に回ってチケットカウンターに走りこみました。

 7年前とは違い、チケットカウンター自体は非常に空いています。のちのち調べたところ観光客が長い列を成して入場券を求めるようになり、周辺住民に迷惑がかかったため、チケットの半数以上をネット予約制にし、またそれぞれの入場時間を決めることで中が寿司詰め状態になることを防いだそうです。

 

 「チケット、上、上がりたいです、今日!!」

 

のような片言をまくし立てると、スペイン美女のお姉さんがうーん、と厳しい顔をして、画面とにらめっこ。そして

 

 「あるわよ!3枚!!18時入場、最終だけれど、いい?」

 

 こうしてめでたく私達のチケットはご用意されたのです。ちなみにこれがその日の最後の塔に上がれるチケットでした。これは本当にラッキーだっただけなので、ぜひぜひチケットを事前にネットで予約していただきたい。

 この塔に上がるチケットは「生誕のファサード(Facada del Naixement)」と「受難のファサード(Facada del Passio)」のどちら側から上がるか選ぶことになっており、どちらかといえば装飾が上まで細かく施されている「生誕のファサード(Facada del Naixement)」側が人気だそうです。今回、私たちは最後のチケットだったので「受難のファサード(Facada del Passio)」側でした。(でも景色は綺麗でしたよ。装飾も見れました)

 ネット予約のチケットは、現地で調べた際1週間後のチケットならまだあったので、旅行の1ヶ月から1週間前でもおそらく大丈夫。ともかく、内部見学と上部見学が一緒になったチケットを予約しといてください。上部からの眺めは素晴らしいです。

 

予約の仕方はこちらの方が非常に丁寧解説されています

onna-hitoritabi.com

 

あのバスを発見

 

 さてこの時点で10時半。ぶらぶらサグラダファミリアの写真を撮っていると、ちょうど今回私が激推しする「バルセロナ観光バス」に出会います。ちょうど乗り場がサグラダファミリア「受難のファサード」のまん前なんです。前から一度乗ってみたかったので、2人にお願いしてみると快くOKしてもらえたのでチケットを購入。

 このバスでグエル公園に行って、(ここでもトラブルがありましたが後述)見学後まーたバスにのり大聖堂の中を見学。大聖堂近くのホテルにもどって休憩。再度バスに乗り込み、サグラダファミリアまでのんびり向かうことにしました。乗り込んだ際、念のため乗務員さんにどれくらい時間がかかるのか聞くと…

 

 「サグラダファミリアまで1時間くらいかかるわよ」

 

 と乗務員にいわれ、パニック。(この時点で17時20分だったのです!)。バスは発車してしまいましたが、二人の

 

「どっかで降りてタクシー乗ろう!」

「この辺りで捕まえたら一直線だから、タクシーでもすぐなはず!」

 

という冷静な決定で、何とか2つ先の乗り場でバスを飛び降り、あわててタクシーを捕まえました。

 

(ここで17:38)!!!

 

ロックユー!そしてサグラダファミリア攻略注意点

 

 タクシーの中をのぞくと(バルセロナのタクシーは黒と黄色のツートンカラー)、横幅が成人男性の倍はあり、ひげもじゃで腕はすさまじい数のタトゥーに覆われた「メタル」な男性が。わー怖い。でもとにかく「サグラダファミリアまで何分ですか?!」と聞くと「20分だな」との頼もしいお返事。「サグラダファミリアに18時にはいらなきゃならないんです!」という涙の訴えに「わかった」の一言で車を発進させ、見事18時前にサグラダファミリア近くに車を止めてくれました。ロックでした。(メタルとロックは違うのか)

 というわけでまたまた小走りに、今度は正面側にある入場口に入りチケットを見せて無事入場しました。サグラダファミリアにはいるために随分走りまくりです。(しかもほとんど原因は私の過失)。

 ちなみに「18時と言ってもちょうどに行かなきゃだめなの?」という疑問があるかと思いますが(夢の国のファストパスとか少々遅れても許してくれますもんね)、ここのチケットは結構「時間厳守」だそうです。ただ、入る前に荷物検査などがあるので入るまでに少し時間があり、数分程度の遅れはスルーしてもらえそうな雰囲気です。パスを確認するスタッフにもよるらしい(ネット情報)、なのでなるべく時間は守ったほうがいいです。

 長々書きましたが、ここで注意点を整理します。

 

サグラダファミリアの注意点

1.チケットは当日もあるが断然、ネット予約のほうが安心。 1週間前までにはおさえましょう。

2. 旅程や予算にもよりますが、29ユーロの塔見学込みが個人的にはオススメです

3.登るときは「生誕のファサード(Facada del Naixement)」側のほうが人気

4.時間は厳守(でも万が一間に合わなくても、とりあえずは行ってみましょう)

5.チケットカウンターは「受難のファサード(Facada del Passio)」側、入場口は「生誕のファサード(Facada del Naixement)」側(正面)にあります。

 (みなさんがチケットカウンターに縁はないことを祈ってます)

6.これは後の体験記を見ればわかりますが、上部に上がる人はヒールはやめといたほうがいいです

 

子供になって、神様の中に入る

 

  さて、後は内部のお話になるんですが、これがどう表現していいものか…。

 ひとまず私が今まで見たきた「教会」とまったく違う印象を受けます。さほどたくさん見てきたわけではないのですが、カトリックの教会ってなんとなく「ひんやーり」しているんですよね。そして薄暗い。高い高い天井にほんの小さな音も響いて「何か大きな存在がいる。見られている」感覚に陥ります。

 きっと、キリスト教を信仰している方には「神様がいらっしゃる神聖な空間」と感じるのでしょうし、私のような無宗教に近い異教者には、少し恐れ多いような、とにかくお行儀よくしとかねばらなん。という緊張感を与えます。色とりどりのステンドグラスから差込む光も、荘厳ではありますが明るいものではない。

 

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生誕のファサードから中で。最初はみんな熱心に解説のオーディオを聞いているけど、もうだんだん聞いていられなくなって同じくらいでオーディオを下ろしてしまう様子が面白い。それくらい、モチーフが膨大。


 ところがサグラダファミリアは印象がまったく違う。中に入った瞬間、明るい光に包まれて、本当に本当に陳腐な表現なんですが「天国」みたいな光景です。うわーっという小さな声が、それぞれの国の言葉になって、入り口付近で飛び交っています。…

 

でもそれはただただ綺麗なところに来た、というのではなくて

「なんか知らんがとんでもーねーところにきちゃったぞ」

と、あっけにとられる空間が広がっています。

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いつまでも見上げてしまう空間

 自分がとってもちっぽけな存在になって、どこか、綺麗な大きな森に迷い込んだのか、それもどこか地球上にある森じゃなくて「神様の国」の森に迷い込んできたような、そんな気持ちになるんです。でも、ほかの教会に感じる肩身の狭さや「畏れ」みたいなものはなくて、本当に無邪気に、「子供」のようにキョロキョロと見回せるあったかい空間なのです。

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同じステンドグラスなのにあったかい

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エスキリストの磔刑の像があるだけ

 世界中のいろんな人がいろんな神様を信じている。だから教会や、モスクや、お寺に散りばめられた象徴やモチーフたちは残念ながら世界中の誰もが理解できるものではない。サグラダファミリアのオーディオガイドは本当にずーっとずーっとありとあらゆるモチーフの意味や、構造の特徴を喋ってくれるんだけど、それを聞いた所で全ては理解できない。疲れてもしまう。

 でも、サグラダファミリアは、ちゃんとそれらの意味を「感じる」事ができる。ここを作ったガウディって人が神様とは「どんな存在だ」と信じていたかを感じる事ができます。おそらく(ちゃんとオーディオ聞いてなかったので全くの個人の考えですが)、彼は神様をとても「暖かい、親のような存在」と捉えていたのではないかな、と思います。カトリックの歴史ってなかなかに血みどろで、救いよりは「審判」「罪」「贖罪」のイメージがついてしまっているんですが、サグラダファミリアには私たちを「子供」として迎えてくれる慈悲を感じます。
 内部には天高くそびえる樹木のような柱が何本も並び、白い室内が真っ白に輝いています。通常の重厚な教会にあるような威厳あふれる聖人の像はありません。ステンドグラスから入って来る光は、明るく気持ちが良い。でも何より目を釘付けにするのは、全く読めないその複雑な構造!あっちにある通路が一体どこにつながっているのか。あの高い所にある観覧席らしき所にはどういけるのだろう。このうねうねした階段、本当に上がれるんだろう。

みんな子供みたいにいろんな所をペタペタと触り一生懸命に上を見上げる。神の前で皆「幼子」に戻るのです。

 

と、つらつら書いたんですが、全く表現できませんでした。もう、これこそ百聞は一見にしかず、です。ぜひ、ガウディが信じた「神様」を感じてください。

 

いよいよ焼きもろこし、塔の上へ!

いっちょ前に感傷に浸りつつも内部をたっぷり観察し、いよいよ塔の上へ。時間の事、あまり気にしなかったのですが、本来はエレベーターに乗る時間も決まっているそうです。チケットを良く確認しておいてください。

(私たちは最後の時間帯だったので、ある程度好きな時間に来てもお咎めはなかったようです)

 

 

まず、この塔の上ってどこよ?と思われるかと思いますが、

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ここまで、登る!

 

ここです。この通路あたり。なかなかの場所です。

そしてここまで登るのはありがたい事にエレベーターです。しかし、上は本当に狭いので基本的に荷物は置いていくように指示されます。エレベーター前に1ユーロコインで預けられるロッカーがあるので、そこに入れます。

ただ、カメラ、携帯などは持って行っても大丈夫。安心してください。多分大きなリュックとかで通路や階段(そう、階段)でつっかえたりしないように、という配慮だと思われます。(でも携帯もカメラも、ついでにオーディオもしっかり首からかけときましょう)

 

さて、エレベーターに乗り込むとお姉さんがいろいろ英語で説明してくれますが、基本的に、

 

1、降りたら展望台。ここではどっち側のファサード側もみれるから好きに見学してね。

2、展望台から降りたらまた少し下がった所で眺望がいい所があるよ。

3、帰りは階段で降りてきてね!

 

この3点を説明しています。(エレベーター内にある図を指し示しながら説明してくれますので英語わからなくても大丈夫です)

ふむふむ、と頷いているとあっという間に展望台。そこでぽい、と出されてしまいます。ビジネスライクです。でもそこからは。

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スペインが誇る、美都市バルセロナの夕暮れ

 絶対写真では(特に私の素人写真では)伝わらないはずなのですが、あかね色に染まっていくバルセロナに、うっとりします。バルセロナのアシャンプラ地区は、1区画をアパート群で真四角に囲うようにして、そのまるで要塞のような四角の区画を延々と並べるようにして街を形成しています。

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四角がいっぱい!


京都みたいなもんですね。

これが上から見るとしっかりわかるので、見ものです。

 

 さて、ひとしきりわーきゃー言った後は、また少し階段をおりて首を外側に出してみると、いろいろなモチーフが観察できます。これはどれだけ下から一生懸命見上げても見られないものなので、塔に上がれた人の特権です。

 

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不思議な先端の飾りたち。植物のような、果物のような…

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聖人の一人、かな。険しいでも虚無の表情

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夕焼けに輝く十字架

 カメラを落とさないように、スマホも落とさないようじっくり堪能しました。実際、目の前に立った時のあの巨大な建物のこんな先端にまで様々な意匠が凝らされているなんて思いもつかない。でも、ここに来る前にもし、他のガウディ建築を見ていれば「であろうな、ふふん」としたり顔をしてしまうかもしれません。それだけガウディ建築はなんだか、摩訶不思議なのです。

 さて、行きはヨイヨイ帰りは怖い、とはよく言ったもので。エレベーターのお姉さんはこう言ったのです。

 

 帰りは階段で降りてこい



と。その階段が、これ!!!!!!!

 

ワン、ツ、スリー

 

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人1人がやっと降りれる程度の狭さ

 延々と続く狭く暗い階段!高所恐怖症の人(つまり私)にはなかなか厳しい環境です。私たちの後ろには随分と仲のいい男性二人組がいたのですが「マジかよ」と絶句してました。大柄な欧米男性には、確かにきつい。

 ひゃーひゃーヒーヒー言いながら(主に私だけ)感じたのは「これ、ヒールで来たら死ぬな」という事。サンダルも厳しいです。スニーカーが唯一の正解です。

 ととん、ととん、と一生懸命足を動かしながら必死に永遠とも思えそうな階段を下ります。ああ、下界に下りていくとはこういう事なのか。小さな存在が上に上がるとこうなってしまうのか。と変な感傷に浸りました。(うるさかったよね、ごめんね二人とも)

 

 なんとかこうにか、地面に降り立ち。荷物を持って外に出ると、そこには

「受難のファサード」が、待ち受けていました。

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受難のファサード。直線と荒削りの荒涼とした空気



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直線での荒削りなのに凄まじい表情

 陳腐な感想で申し訳ないのですが、表現とは奥が深いなあと感じ入ってしましました。全くの異教徒の胸をつく、ってすごい事ですよ。だって共有している文化が全く違うのに。それでも「なぜか辛い」という思いを伝える事ができる。二次創作でへいこら言ってる場合じゃないな、と思います。

 

ここでヴィクトルと勇利は何を話したでしょうか。二人で、わー綺麗、すごい!とはしゃいで終わりだったかもしれません。でも、表現者である二人には絶対に感じるものがあったでしょうし、ヴィクトルは自分が以前感じたことを可愛い勇利に教えてやりたかったのかも、しれません。

フィギュアスケートも、言葉を使う事もできず、観客も審査員もみんな違う文化圏から来た人ばかり。その人たちに限られたルールの中で自分が思い描いた世界を作り、それですっぽりとみんなを覆う。ある意味つかの間の建築のような気もします。

 

さて、この後はまたバスにのり、夜のバルセロナを疾走するのですが、このあたりの事は次のグエル公園でかけたらな、と思います。

読んでくださってありがとうございます。

¡Gracias!

 

 

 

 

 

 

ユーリ!!!の聖地を志低く、でも楽しく、しっかり回る

(長いよ。長い上に何回にも分かれます)

 

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 (バルセロナ市内)

 

 先週、スペインのバルセロナに行ってきました。7年ほど前、1年と7ヶ月スペインのマドリッド近くで留学しており、その期間に何度か遊びに行ったことがある街です。その時は漫然と有名な観光地をめぐって満足してましたが、今回はなかなかに重要なトピックがありました。それは!!!!!

 

ユーリ!!!10話の聖地をめぐる!(おおよそ!)

 

 とはいえ何事もきっちりやり通すことが苦手なのでいくつかの行き逃しがありますが私にしては随分めぐりましたし、(これはともに旅をしてくれた友人2人のおかげです)多少の知恵がつきました。なので、今回は「全部じゃなくてもユーリ!!!に出てきた有名どころめぐりたいなー」「ついでにせっかくスペインに行ったのだからそれなりに楽しみたいなあ」という方向けの、メモを残しておきたいと思います。女性の方が多そうなのでお土産&お買い物情報も。こちらも参考にしていただければ、幸い。

 

私はスペインが大好き、というほどではないですが好きですし、ユーリ!!!も大好きです。ぜひ、両方を味わってもらいたい。海外旅行、ちょっと怖いなーという人や、スペインは全く知らない、という人にも「ちょっとその気になってきたぞ!」と思ってもらえたら嬉しいです。

 

 今回一緒に旅をしてくれた二人、ありがとう。心より感謝します。楽しかったね!

 

古くからの観光都市と治安

 

 まず、バルセロナ行きを検討する際、一番懸念されるのが「治安」かな、と思います。

 

 もちろん夜中でも女性が平気で歩きまわれる(ある程度は)日本には及びませんがバルセロナはかなり治安がいいです。昔からの観光都市なだけあって警察も多いし都市整備も進んでいます。不用意に1人で暗い路地裏に入ったり、真夜中に郊外を歩き回らない限りはさほど怖い目にあわずに済みます。(基本的に街の人は観光客に親切です)

 

ただし!スリは多い!

 

 バルセロナはスペインのほかの大都市(マドリッドやセビージャ)に比べてスリは少ないですがそれでもスリの被害は頻発します。

 特に日本人女性は小柄な上、ブランド財布やスマホなど持っているもの自体が高価なので狙われやすい。なのである程度の備えは必要です。随分辛酸をなめてきたので私なりのノウハウがあります。後ほどの持ち物リスト編で紹介します。(書けるかなあ)

 

個人で行くか、ツアーで行くか

 「そりゃ飛行機だろ」と言われりゃその通りなんですが、バルセロナに行くに当たって2つの方法が考えられます。1つは、旅行会社のツアーで行く。2つ目は個人旅行で行く、です。私は今回、ネットで見つけた「往復飛行機+宿泊ホテル」がパックになったプラン。回し者ではないですが「HIS」のを使いました。これは「行き帰りの足と寝床は確保してやるから後は好きにしな」と言うもの。予算や行動の自由度などから見る、ツアーと個人旅行のメリット・デメリットを紹介しておきます。

 

プラン1:ツアー旅行

・メリット

信頼の置けるガイドさんが連れていってくれて安心、言葉の心配はなし。これに尽きます。しかもユーリ!!!の聖地は普通の観光旅行ならぜってーはずさんだろ!という場所がいくつかあるのでツアーに参加するだけで2~4箇所(以降「お手軽聖地」と呼びます)は回れるはず。有名なレストランなども元から食事プランに組み込まれているので現地の有名なご飯には絶対ありつけるところもいいです。

・デメリット

 料金が高く、自由度が低い。どうしてもガイドさんがいるため料金は高く、また自由度は低いです。私が忌み嫌った修学旅行並み。スペイン関係のツアーはどうしても「スペイン有名都市周遊」みたいなものが多くて「バルセロナマドリッドグラナダ、セビージャをめぐる!」という恐ろしい弾丸ツアーがごろごろしています。こうなるとバルセロナは長くて1日半ほどしか滞在できず、もちころりんやオビツちゃんとのんびり写真をとる時間は皆無。またお手軽聖地以外の「玄人向け聖地」は諦めざるおえません。

 

プラン2:個人旅行

・メリット

 いやもうこれ上の反対でしょ、いちいち書く必要ある?といわれそうですが一応書いておくと、安いし、好き勝手にできる。私は今回9月11日(10日夜中発)~15日(16日夜日本着)というのんびりプランでしたが、すべてあわせて20万円ほどで行くことができました。3連休が引っかかっている割にはお安いかなと思います。(4泊5日、4つ星ホテルで飛行機の往復はターキッシュエアラインです)。また何の制限もないので滞在中はすき放題です。玄人向け、ももちろんいけます。ちなみに本当の個人旅行(飛行機のチケットを取り、ホテルを自分で予約する)にすれば2人が宿泊した「シャワールームすけすけホテル」にも泊まれます。(でもこれは結構割高になるかも)

・デメリット

 言葉の問題と不測の事態への対応。バルセロナはスペインの中でも英語が通じるほうですが、それでも意思疎通が上手くいかない場合があります。ホテルなども日本のホテルなどと比べると整っていないところも多く(例:ホテルの部屋にあるセーフティーボックスが使えない、シャワーの水が出ない、など)フロントでいろいろとやり取りしなきゃいけないことも多い。苦手な方にとってはストレスだと思います。(ホテルの☆は4つでそこそこのビジネスホテルくらいと思ってください。スタッフさんは親切ですが…)。もしそのストレスが負担で外出が億劫になったら本末転倒、もったいない!

また怪我や病気のことを考えると不安です。今回は全員5体満足、怪我や腹痛などもなく無事に帰ってこれましたが、そこそこスペインに慣れている私でも医者の手が必要な病気や怪我の対処・やりとりは緊張します。

(ただし、海外旅行保険に入れば対処してくれる病院などのリストや24時間対応のオペレーターさんが着いてくれます)

 

 と、つらつら書いて「結局どっちがいいんだよ」といわれそうですが、私の個人としては「個人旅行プラン」を推します。海外旅行なれしておらずしかも1人、となるとツアーが良いかもですが2人以上なら意外と何とかなるもんです。飛行機とホテルは用意されていますから、オプションでホテル送迎をつければ市内のホテルまではお任せで到着できる。最近の翻訳アプリは優秀だし、何より行きたい所にいけ、好きなだけ留まれる。保険に入っていればオペレーターの指示の元病院にも行けます。

 

 ここからは個人旅行で「みんなで力を合わせて何とかお手軽聖地+αめぐろうぜ!」という人向けのめぐり方情報を書いていきます。(もちろんお一人でも大丈夫です。ツアーの方にもある程度参考になるといいな!特にお土産リストとか)

 

※ちなみに私は個人旅行の格安プランはいつもここで探します。参考までに。

【トラベルコ】

https://www.tour.ne.jp

 

 お手軽聖地とは?〜ユーリ!!!オタでなくとも付いてきてくれるかもしれない聖地〜

 

「お手軽聖地」って言う言葉がなんだか矛盾に満ちてるな、と思うのですがともかく普通のキラキラ女子のバルセロナ観光でも自然とめぐるはずの場所が4箇所も!「ユーリ!!!」の聖地には含まれています。ついでにインスタ映えします。たぶん。

 

 ユーリ!!!の聖地巡礼(特に海外)のハードルってもちろん費用だとか時間だとかもあるんですが意外と

 

「一緒に聖地まで巡るような熱烈なユーリ!!!オタが近くにいない!」

 

ではないかと思うんです。ですが、これらの「お手軽」聖地は、普通のバルセロナ観光でも十分に巡る場所であり、なおかつ見ても損ではない場所ばかりです。兄弟やパートナー、アニメに理解のあるお友達(他ジャンルのお友達)なら絶対一緒に楽しんでもらえます。最初の方に、この辺りを巡って、

 

「えっとねーもうちょっと行きたいところがあってね?」

 

 となんとか煙に巻いて玄人聖地をめぐりましょう。

 

さてそんなお手軽聖地はここです。

 

①「サグラダファミリア

…ピチット君が夜一人で自撮りするところ

             (師弟も巡っています)

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②「カサ・バトリョ

…勇利がナッツをなくし、師弟が夜になってそれをめぐり喧嘩するところ

           (例のベンチが置かれている正面のヘンテコな建築物です)

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③「グエル公園

…オタベックとユリオが友だちになったところ

(オタベックの緻密な計算の元選ばれたデートスポット)

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④「大聖堂(カテドラル)」

…指輪交換をしたところ

(説明不要)

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 ①~③までは、アントニオ・ガウディというスペインが生んだ天才建築家が残した建築物のためツアーも確実に行くところです。(オプションとかになる可能性はありますが)④はこれまた観光ツアーなら必ず訪れる「ゴシック地区(旧市街)」のど真ん中にありますので、目にできるはず。

 

できるだけ右往左往せずに目の前に、降り立つ!立たせてくれ!!

 

 じゃあ、個人で行った場合はどうするの?だれも連れて行ってくれないよね?というときのオススメが、

 

バルセロナ市内観光バス!

(2つのバス会社があるようですが、どちらでも大丈夫です)

 

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(A)http://barcelona.city-tour.com/en(私が実際に乗ったのはこっち)

(B)https://www.holabarcelona.com/tickets/barcelona-hop-on-hop-off-bus-tour

 

 これの利用です。東京でも似たようなのを目にしますね。二階席は屋根がなく、高い位置から市内を見つつゆったり走り回れます。

 私も旅行中たまたまこのバスを使ったのですが想像以上に便利でしたし、これは上手くいけばあんまり言葉の心配せずに「お手軽聖地」はめぐれるなと思いました。どちらのバスも乗車券を買えば一日中乗り降り自由。1日30ユーロ(3900円)で、2日なら40ユーロ(5200円)です。何が便利ってバス乗り場はすべて有名な観光地で、なんと「お手軽聖地」がすべて乗り場になっています。あ、本当に回し者じゃないですよ。一銭ももらってません。

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  ルートマップを抜き出しました。

緑ルートのバス停

11番「サグラダファミリア

13番「グエル公園

16番「カサ・バトリョ

2番 「カテドラル(大聖堂)」

 

11番からスタートしておそらく1時間20分ほどでちんたら走っていきます。

ね!!ほら!!全部いけるでしょ!!!!(すいませんうるさくて)

 

 バスは大体5分から15分間隔で乗り場に来ますので、聖地に着いたら降りて好きなだけ見学し、次に行こう!と成ればバスに乗り込む。この繰り返しで朝からガッツりバスに乗れば1日で上記4箇所は回れます。

 チケットはネット買うことが出来ます(そのほうが割安)ネットで買っておけば後はチケットをバス中にいる乗務員にずいっと差し出せば乗れます。面倒なやりとりもなし。ついでに日本語の音声ガイドも付いているので市内の見所をざざっと知ることが出来ます。(1ルート一周に約2時間だそうです)

 

 きれいな街中をびゅんびゅん走っていくので、純粋に楽しいです。

 

 ただし、1日で4箇所は「そうとう」しんどいです。2日見といたほうがそれぞれの聖地を楽しめるし、周辺を探索する楽しみも出来ます。ご飯だってこまごま食べたいですしいろんなところにかわいらしいカフェがあるので、お茶したいなあ、というときもあるはずです。(他にもたくさんの見どころがあります)

 

あ、ちなみにどちらのバスも、バス停からグエル公園は意外に遠い!!!!!!!!ここだけは注意してください。でもまあそのあたりをうろついてたら周辺住民の方が公園はあっちよーと方角を指差してくれるのであんまり心配はないです。

(恐ろしく高い丘の上です。疲れます)

 

檄押しな理由がある

 

 バスを執拗なまでに推す理由は観光客がのんびりと乗っているバスであり乗務員もいるのでスリなどにあいにくい、という点です。スペインの地下鉄も便利で、少しずつ治安も良くなって来ていますが、こう、なんといいますが「うらぶれた」雰囲気が否めず少しほの暗い感じです。

(留学中に聞いた友人たちのスリの被害は半分が地下鉄で起こりました)スリに合うと気持ちも沈みますし、クレジットカードやパスポートを取られたらもはや旅行どころじゃありません。できるだけスリには会わず楽しく旅行できることを祈るばかりです。

ただ地下鉄は安い!バルセロナ市内の大半を行くことができる10回乗車券がわずか10ユーロ(1300円程度)で販売しています。なので、たとえば1日目(もしくは2日目も)バスでめぐって市内の雰囲気をつかみ、もしそれ以外の場所もめぐってみたい!と思えば地下鉄を併用する、という形ならいいかなと思います。

(ちなみにこのバス、「お手軽聖地」以外の「玄人向け聖地」にもアクセスしやすくなっています。後述しますー)

 

日本語でバスの乗り方や2社の比較など、非常にわかりやすくこちらで解説してくださってました。ぜひぜひご参考ください。

ツーリストバス =ザックリ街全体を観るには、これに乗るのがお勧め= | バルセロナ ウォーカー バルセロナ ウォーカー

 

*ただし、天候が優れない場合バスはオススメしません。2階に上がれなかったら魅力は半減。移動時間も地下鉄より大幅にかかるので。予約は現地に着く直前に天候を確かめてからやるといいです。

 

 次にひとまずお手軽聖地攻略のポイントを、思い出とともに整理しておきます。もちろん、「玄人向け聖地」も巡れたところは細かくご紹介できたらな、と。余力があれば地下鉄の乗り方や持ち物便利リスト、お土産リスト、便利なスペイン語のフレーズなんかもご紹介できたら、と思います。余力が、あれば…

 

バルセロナの主な地区名

とってつけたようにで申し訳ないんですが、一応バルセロナの主な2地区やそこにある大通りの名前を先にご説明しておきます。

 

⭐︎アシャンプラ地区

サグラダファミリアカサ・バトリョはこの地域にあります。バルセロナの中心地で「ハイソ」なエリア。青山だとか、あのあたりのイメージです。19世紀の都市整備で美しく整備され、京都どころじゃない完璧な碁盤の目状の道路がすごい。特に「カサ・バトリョ」が並ぶグラシア通り(Passeig de Gracia)は高級ブランドからおしゃれなブティックが並ぶファッションストリートです。お土産というよりは自分へのご褒美が買える。

 

ゴシック地区(旧市街)

 「カテドラル(大聖堂)」「ナッツ屋」がある、旧市街。中世からの建物(アパート)を縫うような細い路地。RPGのような景色がまさにヨーロッパ!しかも未だに当たり前のようにそれらの建物に人が住んでることに驚き。小さなお土産屋さんやファッションブティック、雑貨やさんがところ狭しと並んでおり丸一日歩いたって飽きません。ここも自分用のお土産を買おう!

とにかく1つ1つの古めかしいアパートに驚くと思います。その真ん中を一直線に海まで射抜いているランブラス通り

は夜も明るく賑やか。日本人女性でもお散歩できます。近くにあるサンジュセップ市場も混み合ってるけど楽しい。バラマキ用お土産をゲットしましょう。

 

ちなみに大まかな旅程はこちら。

 

☆旅程☆

9/10 夜日本発

9/11 トルコでの乗り換えを経て午前中バルセロナ空港到着。タクシーで昼前にホテル到着。その後周辺を散策。(ホテルは旧市街内にあったので、この時点でまず④の大聖堂の外観を拝むことができました)

9/12 朝に例のナッツ屋で買い物をし、②カサ・バトリョと聖地ではないですが近くのカサミラを見学。夜はフラメンコを鑑賞し、旧市街のレストランで食事。

9/13 あの海岸(+あのホテルと試合会場)、①サグラダファミリア、③グエル公園、再び①サグラダファミリア

9/14 市場や旧市街でお買い物

9/15 お買い物(オタベックとユリオのカフェを発見)とタパスを堪能。

19:00スペインを出国

9/16 19:00日本帰国

 

 4泊5日の旅でした。ばたばたしましたが、楽しかったです。

(アンダーバーが引いているところが、「玄人向け聖地」です)

作り置きと押入れの冬ごもり

最近、作り置きにはまっています。

別に料理が好きなわけじゃないのですが、カゴいっぱいに食料を買って、(下手なりに)料理して、それを一生懸命タッパーに詰めて冷蔵庫に押し込むとなんとも言えず癒される。ああ、これで一週間ご飯が食べれるな、という妙な安心感に浸れる。それが、嬉しいのです。

 

子供の頃からおやつを隠したり、食べ物をリュックに詰めたりするのが好きでした。幼い頃一番好きだった遊びは「冬ごもり」ごっこ。空いている押入れの下段に毛布とかクッションとかぬいぐるみを詰め込んで、懐中電灯を持ち込み、食べ物をたくさん詰めたリュックと一緒にそこにしばらくこもるという、地味な一人遊びでした。この時、私が華やかな子供時代を過ごさないことは決定してましたね。本当に根暗です。

小さい頃は押入れが怖かった、という人も多いと思いますが、私はそんなこともなく、低い天井を見つめながら、独り言をつぶやいたり、歌ったり、空想にふけっていました。押入れの引き戸の向こうから、母が洗い物をする音を聞いている。

 

 

「埃っぽいんやから、でておいで」

 

1時間もしないうちに母に引きずり出されて、私の短い冬ごもりは終わります。今思えば母はまだまだ若くて、元気で、押入れの中の様子を見ては笑ったり、困ったり、くるくると表情が変わっていました。「食べ物に困ったことなんてないのに、溜め込むのはなんでやろ」とよく父に相談していて、父は「子供やからなあ」というなんの答えにもなっていない返事をしていました。

 

最近、台風や地震が多くて離れた両親のことが気になります。心配で仕方がなくて、ネットで見た非常食セットと、ついでに飼い猫の非常食まで買い込み、実家に送りました。「蓄えとかんと」「備えとかんと」と言い聞かせるのですが、あんまり両親はわかってくれない。どうしてこんなに食べ物の心配ばかりするのか、自分でも不思議。

 

ブログが続いたことがないのでたぶんこのブログもすぐ終わる

 ブログが流行りだしたのって、15年くらい?前からなんでしょうか。私がちょうど中学生2年生くらいのころ、先輩たちの間ではブログが流行り始めていて、スクールカーストの上のほうの先輩たちはブログを通して彼氏を作っていたり。(中高一貫の女子校でした)流行に乗れないことに関しては他の追随を許さないぶっつぎりクイーンビーな私も、当時からなんとなく興味がありました。

 大人になって自分のパソコンを持ってから何度かブログのアカウントを作ったのですが結局放置。でも今度こそちゃんとやろうかと思います。

 目的は、日々の記録。

 

 大人になって(ずいぶん経つんですがね)1年のカラーみたいなのがなくなっていることに気がつきました。

 子供の頃は「ああ、今年はこんな一年だったなあ」みたいな、それこそ今年の漢字のような、テーマというかそういうものがあった気がします。成長ともいえるかもしれないです。

 でも最近、たとえば2年前何してたっけ?と考えるとなーんにも思い出せないのです。ライトなオタクなので、あのイベントにでた、とかあのコラボカフェにいった。とかそれなりに何かはあったはずなのに、それらの思い出がとっちらかってるんですね。なんとなく全部通りすぎてしまって、「まあまあな一年」で収まってしまう。

大人になるとはそういうことさ、といわれればそれまでですが、それなりに毎日何かしら考えたり楽しかったりしていたはずなんです。ちゃんとブログに書いて記録しておけば、この磨耗しきった心でもちゃんとその時の感情を思い出せるかなあと思います。

 今までブログをはじめたときは特に理由がなくて、なんとなくかっこいいこと書いてほめられたいみたいなすがすがしいまでの不純さでアカウントを作っていました。

今度はかっこ悪い理由なので、続くかなと思います。

 

 いや、でも続かないかもしれません。